【完全ガイド】OpenAI APIとは?仕組みから活用事例、料金まで徹底解説!

著者: 仲山 隼人 (Hayato Nakayama) 25/03/03 21:13

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APIとは

API(Application Programming Interface) は、アプリやサービス同士がデータをやり取りするための仕組みです。 例えば、スマホアプリで天気予報を表示するとき、アプリが 天気データのAPI にアクセスし、最新の天気情報を取得します。
 
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出典:ビジネス+IT
APIの仕組み
 

APIのイメージ

 
 
💬 APIは「注文の窓口」 のようなものです。
  • あなた(アプリ):「ハンバーガーください!」(APIリクエスト)
  • 店員(APIサーバー):「かしこまりました!」(リクエストを処理)
  • あなた(アプリ):「ハンバーガーが届いた!」(APIレスポンス)
つまり、APIを使うと、外部のデータや機能を簡単に利用できる ようになります。
 
 

OpenAI APIとは?

近年、AI技術が急速に進化し、多くの企業がAIを活用した業務改善を進めています。その中でも特に注目されているのが、OpenAI APIです。
OpenAI APIは、人工知能を活用したさまざまなタスクを自動化するための強力なツールで、特に、自然言語処理(NLP)を得意としています。
 これにより、チャットボット、翻訳、文章生成、データ分析など、多岐にわたる用途で利用されています。
 

  OpenAI APIの特徴

 

  • 高度な自然言語処理能力:文脈を理解し、人間らしい文章を生成可能
  • 多用途に利用可能:チャットボット、翻訳、要約、コード生成など
  • 簡単に統合できる:API経由でアプリケーションに組み込み可能

 

ChatGPTとの違い

OpenAI APIとChatGPTは混同されがちですが、明確な違いがあります。
 
項目 OpenAI API ChatGPT
概要 AIモデルをAPI経由で利用できる チャット形式で利用するAI
用途 アプリやサービスに組み込み ユーザーとの対話専用
カスタマイズ 可能(プロンプト設計、微調整) なし(UI上で利用)
料金 従量課金制 無料プランあり(有料プランも)

 

要するに、ChatGPTは「完成されたチャットAI」、OpenAI APIは「AIの機能を提供するプラットフォーム」という違いがあります。
 
 

OpenAI APIサービスの種類とその用途

OpenAI APIにはいくつかの主要なサービスがあり、それぞれ異なる用途で活用できます。
 

GPTシリーズ(自然言語処理)

 

  • 用途:文章生成、要約、翻訳、質問応答
  • 活用例:カスタマーサポート、コンテンツ制作、データ分析


DALL·E(画像生成)

 

  • 用途:画像生成、デザイン提案
  • 活用例:広告素材の作成、プロトタイプデザイン


Whisper(音声認識)

 

  • 用途:音声→テキスト変換
  • 活用例:字幕生成、音声入力システム


Codex(プログラミング支援)

 

  • 用途:コード生成、デバッグ支援
  • 活用例:開発補助、自動コーディング

 

OpenAI APIの活用事例


カスタマーサポートの自動化(Airbnb)

 
 
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出典:Airbnb
 
Airbnbは、顧客対応の一部をAIが行うことで、ユーザーの問い合わせ対応を大幅に効率化しています。
 

記事作成の効率化(BuzzFeed)

 
 
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出典:BuzzFeeD
 
BuzzFeedはOpenAI APIを活用して、ニュース記事の執筆を支援し、編集作業の時間を短縮しています。
 
 

プログラミング支援(GitHub Copilot)

 
 
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出典:GMOインターネット
 
GitHub CopilotはOpenAIのCodexを利用し、開発者のコーディングを補助するAIツールです。
 
 

使用するときの注意点

データの機密性

 

 APIを利用する際には、個人情報や企業の機密情報を不用意に送信しないよう十分に注意が必要です。
 特に、公開APIを使う場合や外部のサーバーとデータをやり取りする場合、不適切な取り扱いをするとデータ漏洩のリスクが高まります。
 また、APIキーや認証情報は第三者に知られないよう安全に管理し、ハードコーディングせず環境変数などを活用することが推奨されます。
 

誤情報のリスク

 

AIを活用したAPIや自動生成システムを使用する場合、返される情報が必ずしも正確であるとは限りません。
 AIは学習データに基づいて応答を生成しますが、誤ったデータが含まれていたり、最新の情報と異なる場合があります。そのため、APIの出力結果をそのまま利用するのではなく、必要に応じて人の目で確認し、正確性を担保する仕組みを導入することが重要です。
 特に医療、金融、法律などの分野では、誤った情報が大きな影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
 

コスト管理

 

 APIの利用は便利ですが、使用量が増えるとその分のコストも増大します。
 特に、クラウドベースのAPIサービスや外部データベースとの連携を行う場合、リクエスト数やデータ転送量に応じて料金が発生することが一般的です。そのため、APIの使用頻度を適切に管理し、必要以上のリクエストを送らないようにすることで、コストを最適化できます。
 また、無料プランやレートリミット(APIの使用制限)を活用し、不要なコストを抑える工夫も重要です。
 
 

OpenAI APIの料金

料金は使用したトークン(文字数)に応じた従量課金制です。
 
モデル 料金(1Kトークンあたり)
GPT-4 約 $0.03 - $0.12
GPT-3.5 約 $0.002 - $0.006
DALL·E 画像ごとに課金
Whisper 音声データ量で課金

 

最新の料金はOpenAI公式サイトを確認しましょう。
 

OpenAI APIの準備(APIキーの取得方法)

  1. 🔗 OpenAI公式サイト にアクセスする。

  2. 画面右上の「sign up」からアカウントを作成し、ログインする。

  3. 画面右上の設定をクリックし、左サイトバーの「API keys」をクリックする。

  4. 「Create new secret key」ボタンをクリックする。

  5. 必要情報(メールアドレス、電話番号、支払い情報など)を打ち込む。

  6. APIキーが生成されるので、コピーする。
    ※APIキーは一度しか表示されないので注意する。

  7. APIキーをテストする。

 

OpenAI APIの全モデル

OpenAIは、さまざまな機能と価格帯の多様なモデルがあります。


モデル 特徴・概要
GPT models 高速・高性能・多用途なフラグシップモデル
Reasoning models 複雑な多段階タスクに優れた o シリーズの推論モデル
GPT-4o Realtime リアルタイムのテキストと音声の入出力が可能な GPT-4o モデル
GPT-4o Audio REST API を介して音声の入出力が可能な GPT-4o モデル
DALL・E 自然言語プロンプトから画像を生成・編集できるモデル
TTS テキストを自然な音声に変換できるモデルセット
Whisper 音声をテキストに変換できるモデル
Embeddings テキストを数値形式に変換できるモデルセット
moderation テキストの機微性や安全性を検出できるファインチューニング済みモデル
Deprecated 非推奨となったモデルの一覧と推奨される代替モデル

 

 

OpenAI APIのセキュリティ

OpenAI APIを安全に利用するためには、データの保護やアクセス管理を適切に行うことが重要です。以下のポイントに注意して、安全にAPIを活用しましょう。
 
  1. データの暗号化

     
OpenAI APIを利用する際、送受信されるデータは暗号化されており、安全に保護されています。これにより、第三者がデータを盗み見たり改ざんしたりするリスクを軽減できます。しかし、ユーザー自身も追加のセキュリティ対策を講じることが推奨されます。例えば、
 
  • HTTPS(SSL/TLS)を使用 して通信の安全性を確保する
  • APIのレスポンスに含まれる機密情報をログに記録しない
  • 重要なデータを送信する際は、最小限の情報にとどめる
これらの対策を講じることで、より強固なセキュリティ環境を維持できます。
 
  1. アクセス制限

     
APIキーを適切に管理し、不正なアクセスを防ぐことが不可欠です。APIキーが漏洩すると、第三者に不正利用され、意図しないデータの取得やコストの増大につながる可能性があります。以下の点に注意しましょう。
 
  • APIキーをソースコードにハードコーディングしない(環境変数や秘密管理ツールを利用)
  • アクセス権限を制限 し、必要なユーザーやシステムのみにAPIを使用させる
  • IPアドレス制限を設定 し、許可された環境からのみAPIにアクセスできるようにする
  • 定期的にAPIキーを更新 し、万が一の漏洩リスクを低減する
適切なアクセス制限を設けることで、APIの不正利用を防ぐことができます。
 
  1. 使用履歴の管理

     
APIの使用履歴を記録し、定期的に監視することで、不正利用や異常なリクエストを検知することが可能です。OpenAI APIの管理画面では、過去のAPIリクエストの履歴や使用量を確認できます。
 
  • APIのリクエストログを定期的に確認し、不審なアクセスがないか監視する
  • リクエスト数やコストをモニタリングし、異常な増加がないかチェックする
  • 監査ログを保存し、万が一のセキュリティインシデント発生時に追跡できるようにする
不正なAPIリクエストや異常な挙動があった場合、即座にAPIキーを無効化し、新しいキーを発行するなどの対応が必要になります。
 

まとめ

OpenAI APIは、ビジネスや個人の業務効率化に役立つ強力なツールです。
 
  • 用途が多様:文章生成、画像生成、音声認識など
  • 企業活用事例も豊富:Airbnb、BuzzFeed、GitHubなど
  • 導入は簡単:APIキーを取得すればすぐに使用可能
これからAIを活用したい方は、まずは無料枠で試し、業務にどう活かせるかを検討するのがオススメです!

 

トピック: OpenAI