【3分ニュース】ChatGPT 4.5とは?特徴や料金体系、使い方などを詳しく解説!

著者: 仲山 隼人 (Hayato Nakayama) 25/03/17 18:16

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▶Chat GPT 4.5とは

chatGPTとは何か解説。SEOとの関係についても解説 - UDX:グローバルDX(旧:GDX)サービスサイト

Chat GPT 4.5は、OpenAIが開発した最新AIモデルで、2025年2月27日にリリースされました。 このモデルは、従来のGPT-4からさらに進化し、より自然で直感的なコミュニケーションを可能にするための高度な機能を備えています。

今までo1・o3-miniのようにリーズニング(推論)に力を入れてきたAIモデルとは異なり、Chat GPT 4.5は「教師なし学習(Unsupervised Learning)」に力を入れています。そんなChat GPT 4.5がどのような性能でどのような特徴があるのかを解説していきます!

▶Chat GPT 4.5の特徴

教師なし学習の強化

 
 
まず教師なし学習とは、AI(人工知能)や機械学習の手法の一つで、学習用のデータに正解がない状態で学習する手法のことです。教師なし学習の代表的な例としては、データの類似性をもとにグループ分けを行うクラスタリングや、高次元データをより低次元に圧縮し、重要な特徴を保持しつつデータの可視化や処理を容易にする次元削除などが挙げられます。
 
OpenAI o1 や OpenAI o3‑mini などのモデルでは、リーズニングの強化を目的とされていました。そのためこれらのモデルは、明確な答えが存在するSTEM(科学・技術・工学・数学)分野に対して強みを持っていたのです。しかしChat GPT 4.5では教師なし学習に重点を置いているため、正解・不正解のない現実的な問題に対しての回答能力が向上しているとされています。
 
ですが教師なし学習にもデメリットがあり、正解データがないためモデルの良し悪しを客観的に評価する指標を決めるのが困難であることやAIがどのような基準で判断を下したのかが曖昧になってしまうことなどが問題です。教師なし学習の質を高めることが今後のAIの発展にもつながるでしょう。

EQ(心の知能指数)の向上と自然な会話

 
 

ChatGPT 4.5では、EQ(心の知能指数)が向上し、ユーザーとのより自然で共感的な対話が可能になっています。ユーザーの発言から感情をより正確に認識し、それに応じた適切な反応を示す能力が向上したことで、文脈の理解やアドバイスに強くなり、フォーマルな会話からカジュアルな雑談まで、ユーザーのスタイルに合わせた応答をする能力も向上しました。

これは以下の画像より、Chat GPT-4oとの比較からも明らかになっています。

人間がGPT-4oとGPT‐4.5の回答を比較した際の、それぞれの項目での勝率は以下のようになっています。

Everyday queries(日常的な質問): GPT-4.5の勝率 57.0%
Professional queries(専門的な質問): GPT-4.5の勝率 63.2%
Creative intelligence(創造的知能): GPT-4.5の勝率 56.8%

全ての項目においてChat GPT 4.5の勝率が高く、専門的な質問については特に勝率が高いことが数字からわかります。

 

ベンチマークからわかる優位性

 
 
 まずはSimpleQAでのベンチマークです。SimpleQAとは、シンプルで簡単に利用できる質問応答(QA)システムの一つです。主に、ユーザーからの質問に対して関連する答えを返すことを目的としています。SimpleQAは、特に自然言語処理(NLP)を使用して、テキストデータから情報を抽出し、質問に対する最適な回答を生成する仕組みを持っています。
 
下の画像は各AIモデルのSimpleQA正答率(高い方が良い)のグラフです。
 
 ほかのAIモデルに比べて少なくとも約15%ほど差をつけて、高い正答率を出していることが伺えます。
 
次に各AIモデルのハルシネーション率(低い方が良い)のグラフです。

Open AI o1が44%とかなり低い値を出しているもののChat GPT 4.5は37.1%とそれを凌駕する数字を記録しています。

Chat GPT 4.5の性能を示すベンチマークはSimple QAだけではありません。科学や数学、コーディングに総合的な試験まで様々なベンチマークでの結果が公表されています。

数学・科学・コーディングなどのSTEM分野のベンチマークではo3-miniより低いスコアを記録しているものの、広範囲な出題内容で総合力の問われるMMMLUやMMMUでは前身モデルをしのぐスコアを記録しています。先ほど述べた教師なし学習の強みである、現実的な問題への回答能力が向上していることがここからもわかりますね。

▶Chat GPT 4.5の料金体系

Chat GPT 4.5は公開当初Proプランのみ利用可能だったのですが、順次PlusとTeamプランでも利用が可能となりました。各プランの月額料金は以下の表の通りです。無料では利用することができないため、試されたい方はChatGPTの有料プランにご加入ください

Chat GPT 4.5も他のAIモデルと同様にAPIが存在しますが、下の表からもわかるように価格設定がかなり異なっています。Chat GPT 4.5は大規模なモデルであるため計算コストもかかってしまい、この価格設定になったことが考えられます。

▶Chat GPT 4.5の使い方

ChatGPTの公式サイト等で利用する際の使い方は非常に簡単で、左上のボタンからモデル選択をすることができるため、そちらでChat GPT 4.5を選択すれば操作は完了です。

 Chat GPT 4.5はチャットによるAI機能だけでなく、コード生成やデバッグ支援、画像の認識・解析やドキュメント・ファイルの解析などの機能も付いています。ぜひ試してみてください。
 

▶まとめ

 

Chat GPT 4.5は、従来のAIモデルとは異なり、教師なし学習を強化することで、より柔軟で実用的な回答を提供できる点が特徴です。特にEQ(心の知能指数)の向上により、感情を理解し、共感的な対話が可能になったことで、ユーザーにとってより自然で快適な体験を提供できるようになりました。

さらに、SimpleQAをはじめとするベンチマークテストでも高い正答率を記録し、広範囲な分野で優れた性能を発揮しています。特に、STEM分野に特化したo3-miniには劣る部分もあるものの、総合的な質問応答能力では前身モデルを超える結果を示しており、専門的な質問への対応力も向上しています。

また、Chat GPT 4.5はチャット機能にとどまらず、コード生成、画像解析、ドキュメント解析など、多岐にわたる機能を備えており、ビジネスから学習、創作活動まで幅広く活用できます。料金体系は高めに設定されているものの、その高度な機能と利便性を考慮すると、十分に価値のあるAIツールといえるでしょう。今後のさらなる進化にも期待が高まりますね。

 
 
 

出典:https://openai.com/ja-JP/index/introducing-gpt-4-5/

トピック: OpenAI ニュース