【3分ニュース】開発者向け機能「Agents SDK」とは?特徴や料金使い方について解説!

著者: 仲山 隼人 (Hayato Nakayama) 25/04/03 16:51

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▶ Agents SDKとは

Agents SDKは、OpenAIが2025年3月11日に発表したAIエージェント開発を支援するソフトウェア開発キット(Software Development Kit)です。このSDKは、複数のAIエージェントのワークフローを効率的にオーケストレーションする機能を提供し、開発者が高度なAIエージェントを構築・運用する際の負担を軽減します。主な特徴として、エージェント間の連携強化、安全性チェック、トレーシング機能の向上などが挙げられます。これにより、カスタマーサポート、業務自動化、データ分析など、多岐にわたる分野での活用が期待されています。Agents SDKは、拡張性やモジュール性を重視した設計となっており、開発者が独自のロジックを組み込みやすい構造になっています。

▶Agents SDKの特徴

7つの主要な内部構造

 
 
7つの要素が連携することで、Agents SDKは柔軟かつ高度なAIエージェントの開発と運用をサポートします。

 

エージェント(Agent)

 
 

エージェントは、特定の指示や目的に基づいてタスクを遂行するAIの主体です。ユーザーからの入力を受け取り、内部のロジックや設定されたツールを活用して適切な応答や行動を生成します。エージェントは以下の属性や設定を持ちます:

  • name:エージェントの名称。

  • instructions:エージェントの行動指針を定めるシステムプロンプト。

  • tools:エージェントが利用できるツールのリスト。

  • model:使用する言語モデル(例:GPT-4)。

  • input_guardrails/output_guardrails:入力や出力の検証・制御を行うガードレールの設定。

これらの設定により、エージェントは特定の役割やタスクに特化した動作を実現します。

ツール(Tool)

 
 
ツールは、エージェントがタスクを遂行する際に利用する外部機能やAPIのことを指します。例えば、ウェブ検索、データベースアクセス、計算処理、翻訳など、多岐にわたる機能をツールとして組み込むことが可能です。エージェントはこれらのツールを適切に呼び出し、ユーザーの要求に応じた高度な処理を実現します。
 

ガードレール(Guardrail)

 
 
ガードレールは、エージェントの入力や出力を検証・制御する仕組みです。これにより、エージェントが不適切な内容を生成したり、ポリシーに違反する行動を取ることを防ぎます。具体的には、ユーザーからの悪意のある入力をフィルタリングしたり、エージェントの出力が企業のガイドラインに沿っているかを確認する役割を担います。
 

ハンドオフ(Handoff)

 
 
 
ガードレールは、エージェントの入力や出力を検証・制御する仕組みです。これにより、エージェントが不適切な内容を生成したり、ポリシーに違反する行動を取ることを防ぎます。具体的には、ユーザーからの悪意のある入力をフィルタリングしたり、エージェントの出力が企業のガイドラインに沿っているかを確認する役割を担います。
 

モデル(Model)

 
 

モデルは、エージェントが利用するAIの基盤となる機械学習モデルを指します。Agents SDKでは、GPT-4などの高度な言語モデルを活用して、自然な対話や高度な推論を実現します。エージェントは、設定されたモデルを通じてユーザーの入力を解析し、適切な応答を生成します。

ランナー(Runner)

 
 

ランナーは、エージェントのワークフロー全体を管理・実行するコンポーネントです。エージェント間の連携やタスクのオーケストレーションを担当し、複数のエージェントやツールが協調して動作する環境を提供します。これにより、複雑な業務プロセスを効率的に自動化することが可能となります。

トレース(Trace)

 
 

トレースは、エージェントの実行中に発生するイベントや処理の履歴を記録・可視化する機能です。これにより、エージェントの動作をデバッグしたり、パフォーマンスを監視・最適化することが容易になります。トレース機能を活用することで、エージェントの挙動を詳細に分析し、問題点の特定や改善策の検討が可能となります。

コンピューター操作ツール

 

 

コンピューター操作ツールは、エージェントがユーザーの代わりにコンピューター上で直接操作を行うことを可能にします。

コンピューター操作ツールの主な機能

 
 
  1. ファイル管理: エージェントは、ファイルの作成、編集、削除、移動などの操作を行うことができます。これにより、ユーザーは日常的なファイル管理タスクを自動化できます。

  2. アプリケーション操作: 特定のソフトウェアやアプリケーションを起動し、設定を変更したり、特定のタスクを実行させたりすることが可能です。例えば、エージェントがスプレッドシートソフトを開き、データを入力・分析するなどの操作が考えられます。

  3. システム設定の調整: ネットワーク設定の変更やデバイスの管理など、システムレベルの設定をエージェントが調整することも可能です。

実装のポイント

 
 
  • セキュリティと権限管理: エージェントがシステム操作を行う際には、適切な権限設定とセキュリティ対策が不可欠です。エージェントに過度な権限を与えると、意図しない操作やセキュリティリスクが生じる可能性があります。

  • ユーザー確認の組み込み: 重要な操作やシステムに影響を与える可能性のあるタスクについては、エージェントが実行前にユーザーの確認を求める仕組みを導入することが推奨されます。

  • ログと監査: エージェントの操作履歴を記録し、必要に応じて監査できるようにすることで、問題発生時のトラブルシューティングや不正行為の検出が容易になります。

 

▶Agents SDKの料金体系

Agents SDKの料金は、使用量に基づく従量課金制となっています。以下に主要な料金項目をまとめます。​

そして各ツールの使用量は以下の通りです。

この料金体系により、開発者は必要な分だけリソースを利用し、コストを最適化することが可能です。詳細な料金情報や最新の価格設定については、OpenAIの公式ウェブサイトをご確認ください。

▶Agents SDKの使い方

(1)SDKのインストール

 
 
まず、OpenAIの公式リポジトリからAgents SDKをダウンロードし、プロジェクトに組み込みます。必要な依存関係や環境設定については、提供されるドキュメントを参照してください。
 

(2)エージェントの設定

 
 
SDKをインストールしたら、エージェントのプロパティや動作を定義します。これには、エージェントの役割、使用するツール、アクセスするデータソースなどの設定が含まれます。設定は、JSONファイルやコード内で行うことができます。
 

(3)ワークフローの構築

 
 

エージェント間の連携やタスクの流れを設計します。Agents SDKのオーケストレーション機能を活用して、複数のエージェントが協調してタスクを遂行するワークフローを構築します。これにより、複雑な業務プロセスを自動化することが可能になります。

 

(4)APIとの統合

 
 

Agents SDKは外部APIとの統合を容易にする機能を提供しています。これにより、エージェントがデータベースや外部サービスと連携し、リアルタイムで情報を取得・処理することができます。APIキーの設定や認証プロセスを適切に行うことが重要です。

 

(5)エージェントの運用開始と管理

 
 

開発したエージェントを実際の環境で運用し、動作を確認します。Agents SDKには、エージェントの動作ログやパフォーマンスを管理する機能が備わっており、これを活用して運用状況を把握し、必要に応じて改善を行います。

(6)継続的な最適化

 
 

エージェントの動作データを分析し、アルゴリズムの調整やワークフローの改善を行います。特に、トレーシング機能を活用することで、エージェントのパフォーマンスを可視化し、問題点を特定することができます。

▶まとめ

Agents SDKは、AIエージェントの開発と運用を支援する強力なツールです。特に、エージェント間の連携やタスクの自動化を容易にする設計が特徴であり、さまざまな業務領域での活用が期待されています。開発者は、エージェントの設定、ツールの組み込み、APIとの統合などを通じて、柔軟かつ効率的にワークフローを構築でき、また、ガードレールやトレース機能により、安全性や透明性の高いシステム運用が可能です。従量課金制の料金体系を採用しており、必要に応じたコスト管理も実現できます。今後、Agents SDKを活用することで、より高度なAIエージェントの実装が進み、業務効率化や新たなサービスの創出が加速していくでしょう。

 

 
 
 
 

出典:https://openai.com/ja-JP/index/new-tools-for-building-agents/

トピック: OpenAI ニュース